Overleaf v2上でMetropolisのテーマで日本語のプレゼンテーションを作る方法
やったこと
BeamerのMetropolisのテーマをOverleafで使おうとしたとき, 日本語の挙動が変だったのを解決した.
OverleafとShareLaTeXが合体したらしい
Overleafを少し使ったことあるだけだったけど, 久しぶりに覗いたらエディタがパワーアップしていてびっくりした.
Beamer + Metropolisで日本語のプレゼンテーションを書きたい
プレゼン資料や文書を作るのをGoogleスライドやGoogleドキュメントで作ることが多いけど, 数式の多いプレゼン資料はGoogleスライドだとしんどい感じがするのでLaTeX + Beamerで書きたい気持ちがある.
BeamerのテーマはMetropolisがお気に入りで以前から使っている.
このテーマのテンプレートはOverleafにも用意されている.
Metropolisのテンプレートをそのまま使おうとすると日本語が表示されない
試しにタイトルだけ以下のように書き換えてコンパイルしてみると,PDFでは日本語が消えているのがわかる.
\title{Metropolisで日本語が使いたいMetropolisで日本語が使いたい}
コンパイル結果:
ここまではなんとなく予想がついていたが,
以下の記事を参考にコンパイラをLaTeXに変えたりlatexmkrc
をplatex
に変えることで
直そうとしたら今度は別の問題が発生した.
コンパイル結果:
日本語が出るようになった代わりに,
- タイトルやセクションの下に出ていた黄色いラインが消えた
- 英字のフォントがFira Sansでなくなっている
流石にこのままではMetropolisを使う嬉しさがなくなってしまう.
結局どうやって解決したか
以下の手順を行うことで解決できた.
(1) コンパイラをXeLaTeXに戻す
(2) latexmkrcを以下のように書き換える (2019/1/24 設定がちょっと変だったのを修正)
$latex = 'xelatex'; $dvipdf = 'xdvipdfmx %O -o %D %S'; $bibtex = "pbibtex %O %B"; $makeindex = "mendex %O -p $D %S"; $pdf_mode = 5;
(3) texファイルのプリアンブルに以下の2行を付け足す
\usepackage{zxjatype} \usepackage[ipa]{zxjafont}
コンパイル結果:
Metropolisで日本語が使えるようになった.